採用業務は、会社の将来を左右するものだといっても過言ではありません。自社の業務を誰かに引き継ぐ・継続的な事業の発展を行うためにも、新入社員を定期的に募集していく必要があるためです。
そのうえで、企業の採用業務を代わりに行う採用代行サービスの利用が現在では増加しつつあります。では、なぜ企業の人材育成の根幹となる採用を他社に任せるのでしょうか。
本記事では、採用代行の役割やメリットとデメリットについて詳しくみていきましょう。
採用代行の役割とは
採用代行は、企業における採用業務の一部・全部を他社が代行するというサービスです。人材の確保の面だけでいえば、日本の労働力は減少傾向にあることから、新卒・中途どちらであっても、「労働者から選んでもらえる企業」であることをアピールする必要があります。
しかし、スムーズなだけでなく、企業の将来につながる採用を行うためには、以下のポイントを意識しなければなりません。
・企業の風土や将来性への共感
・行って欲しい業務の共有
・ミスマッチの減少
それぞれの課題をクリアするためには、入念な施策を打つ必要があります。しかし、日々の業務が忙しいほど採用に対する課題を明確にし、改善を促していく動きを行うこと自体がハードルは高いといえるでしょう。
そのうえで、採用代行を活用することで採用面のコストや労力、課題を解決できることから企業に求められているサービスになっています。
採用代行がなぜ必要なのか
採用代行が求められる理由は、以下2つです。
・採用手段が増えた
・通年採用が一般化した
つまり、採用手段が増えただけでなく、採用する時期が通年となったため、人事担当者やこれまでのノウハウだけでは優秀な新入社員を採用することが難しくなっているからです。また、時代の変化に対応できなければ、採用コストが割高であることにすら気付けない可能性も想定されます
加えて、 SNS 採用やリファーラル採用などの新しい採用方式も取り入れられつつあることから、人事担当者の負担を軽減する採用代行が必要とされています。
h2.採用代行のメリット・デメリット
ここからは、採用代行のメリットやデメリットについて詳しくみていきましょう。例えば、経営上の課題解決ができる点などのメリットがあるものの、ノウハウの共有がないなどのデメリットがある点を把握する必要があります。
採用代行のメリット
採用代行のメリットは、以下の3つが挙げられます。
・経営上の課題解決ができる
・リソースを他業務に割くことができる
・認識のズレがなければスムーズな採用ができる
この中でも、特に経営上の課題解決に効果があるケースは大きなメリットだといえるでしょう。例えば、企業内で採用担当者は決まっているものの、明確なノウハウが存在しておらず、入社後にすぐ新入社員が辞めてしまう場合、会社の事業を次第に継続することが難しくなってしまいます。
しかし、採用代行を活用した場合、人材の採用面に関するノウハウを心配する必要はなく、自社の風土やビジョンなどの細かい情報を新入社員に対してフォローできればミスマッチは極力減少させられます。
また、採用担当者の時間や労力などの削減も可能であるため、部分的なサポートを依頼するといった手段も取ることが可能です。
採用代行のデメリット
採用代行のデメリットは次のようになります。
・ノウハウ共有は殆どない
・細かい打ち合わせを行わなければならない
・場合によって信頼関係を築けない
この中でもサービスを利用する場合の注意点としては、ノウハウの共有はほとんどない点に注意が必要です。サービスを利用し続ける限りは課題を解決できるものの、サービスを利用しなくなった場合は自社で対処しなければなりません。
また、採用代行お利用する場合、何をどこまでサポートしてもらえるのか入念に打ち合わせを行う必要があります。例えば、自社の採用担当が行う業務と採用代行業者が行う業務は明確に分ける必要があるといえるでしょう。
加えて、採用後に初めて新入社員が人事担当者と会うなどの場合、不信感が募る可能性もあるため、面接に同席するなどの工夫も必要です。
まとめ
採用代行は、採用面から企業の課題にアプローチできます。場合によっては、サービスの利用によって円滑な採用が可能になることも多いといえるでしょう。しかし、サービスを利用する際は、サービスの範囲やノウハウが自社に蓄積しない点などのデメリットも把握しておくことが大切です。
自社に合わせた採用のベストな形態を模索していきましょう。
